昨年度(2021年度入試)は、当ページで
「難易度:全体としてかなりの難化
東京都教育委員会が都立高校入試平均点の公表を開始したH15年度以降で最低の平均点となります。
5科合計の予想平均点は280点前後。」
という分析速報をお出ししました。
その後、東京都教育委員会より公表された5教科平均点合計は282.3点でした。予想どおり都立高校入試平均点の公表を開始したH15年度以降で最低であり、当塾の分析は概ね正しかったものと考えております。
今年度も、当塾講師陣で問題分析を行いました。不確実な情報、分析者の独断と偏見を大いに含んだものですが、毎年予想平均点まで掲載する数少ない記事であると自負しております。当たっているか外れているかが後日検証されるため、予想平均点掲載は塾としては覚悟が必要であり、ここまで行っている塾はほとんどありません。是非、お読みいただければと存じます。

【2022年度都立高校入試 共通問題 概況速報】
難易度:昨年度から大幅に易化
昨年度の5科合計の平均点からは大幅に上昇する見通しです。
5科合計の予想平均点は305点前後(昨年度282.3点)。20点程度の上昇を予想します。
社会は難化、国語は昨年度並みですが、英語・数学・理科は易化しており平均点は上昇します。特に、理科は平均点公表開始以降で史上最低得点の47.8点の昨年度から15点程度の上昇を予想します。
社会は平均点公表開始以降で史上最低得点を予想しておりますが、その分を差し引いても、5科合計の平均点上昇は間違いありません。自己採点の結果、計算上ボーダーライン付近にいる受験生の皆さまにおかれましては、覚悟を持って発表日をお迎えください。

英語:易化(予想平均点:60点)※昨年度54.1点
数学:易化(予想平均点:62点)※昨年度53.3点
国語:昨年度並み(予想平均点:71点)※昨年度72.5点
理科:易化(予想平均点:65点)※昨年度47.8点
社会:難化(予想平均点:48点)※昨年度54.6点

 

【共通問題教科別分析】

英語
今年度は昨年度(平均点54.1点)から易化し、平均点は60点を予想する。
出題形式と配点は概ね例年通りだったが、大問3の問6に文の並べ替え問題が出題された。昨年までは大問4の問2のみに出題されていた文の並べ替え問題が、大問3にも出題されたことを意味する。このため例年の空欄補充問題より解答に時間を要することが想定される。設問の難易度はいずれも標準レベルだった。
以下、大問別に分析する。
大問1:標準
リスニングの出題形式は例年通りで難易度は標準レベルである。選択肢の語句のほとんどが放送文の中で言及されているので、質問を正確に理解して解答する必要がある。1回目の放送で何が聞かれているかを理解し、2回目で確実に正解を選べるようにしたい。問題B Question2の記述問題では、複数にすべき箇所(They are)を単数(It is)にしてしまう誤答が見られた。リスニングの記述問題は、英文を聞き取る力だけではなく、文法知識も問われていることに注意したい。
大問2:標準
図表の読み取りは昨年より解きやすかったが、上位層でも失点してしまう設問も出題されるので気をつけたい。1は空欄の直後に解答の根拠が書かれていてわかりやすいが、2は情報量が多いだけでなく、同時に複数の情報を処理する必要があったため、やや解きにくい問題だった。
英作文は、「公園の利点」について書く問題が出題された。答えにくい問題のように思われるが、英検(準2級)のライティングで似たテーマが出題されたことがある。このため、英検対策をしていた中~上位層の受験生にとっては書きやすかったかもしれない。近年の都立入試の英作文では、英検のライティングのトピックと似たものもみられる。例えば、一昨年の都立入試の英作文のテーマは「環境に良い生活を送るためにできること」であったが、「環境」は英検準2級のライティングでもよく出題されるテーマの一つである。したがって、英検対策が都立入試の英作文対策にも効果的である。
大問3:標準
出題形式と難易度は例年通りであったが、問6に文の並べ替え問題が出題された。この問題の難易度は高くないものの、選択肢の文を並べ替える際に本文を読み直すと時間を浪費する恐れがある。最初に設問を一読して形式を把握してから、効率的に問題に解答していきたい。その他の問題は例年通りで、難易度も標準レベルである。指示語に注意し、下線部の前後を丁寧に読めば迷わず正解にたどり着けるだろう。
大問4:標準
出題形式は例年通りで、難易度は標準レベルだった。しかし、大問4は英文の量が最も多いので、多くの受験生は時間との戦いとなる。効率的に問題を解く秘訣は、本文を読む前に設問を一読し、設問の内容を把握しておくことである。また、問2の文の並べ替え問題も本文を読みながら解答することで時間を節約できる。設問を解く際に注意したいのは、本文に書かれている内容が、選択肢では別の表現に言い換えられていることである。例えば、問3 (2)では本文中の“Everyone in the committee has different ideas”という表現が、選択肢では“each member in the committee had their own ideas”と言い換えられており、これが正解となる。同じ表現が使われている選択肢に惑わされず、選択肢の意味をよく考えてから解答できれば、失点を最小限に抑えられるだろう。

数学
配点や問題数も含めて出題形式に変更はなかった。
昨年度難化した大問1が今年度に関しても難しく、「失点をいかに抑えられるか。」が大きなテーマであることに変わりはないといえる。近年難化傾向のあった大問2は非常に易しく、平均点以上を目指す受験生であれば、満点の解答が求められる。全体の難易度としては昨年度よりも易化したと言える。
以下大問別に分析する。
大問1:やや難(昨年度並み)
1問も落としたくない大問だが、昨年に引き続きミスを誘発する問題が多かった。
問1の計算問題は簡単な問題ではあるが、2乗の計算をする際の符号や、分数で割る計算などミスの出やすい問題といえる。
問2の文字式の計算問題も符号のミスで失点しやすい問題なので注意が必要であった。
問7の資料の問題は時間が掛かる上に数え間違いによるミスにも気を付けたい問題であった。
問8の円周角の問題は弧の長さから円周角を考える必要があり、簡単な問題とは言えない。補助線を引いて考えたくなる問題ではあるが、xを求めるために必要な角がどこなのかを考えていけば、補助線を引く必要がないことに気が付く問題であった。外角の定理を身に付けておくことが求められる。
問9の作図はごく一般的な典型問題であるが、角Cの二等分線を引いてしまう誤答が起こりやすい。
大問2:激易
前述のとおり、近年は顕著な難化傾向のあった問題だが、今年度に関しては、2問とも非常に簡単で、しっかり得点を重ねたい問題であった。
問2は近年の過去問が難しかったために早々に諦めて証明を書く練習をしてこなかった受験生には難しかったかもしれない。
大問3:標準
例年どおり問1・問2は非常に易しく、ほとんどの受験生が正解できる問題であった。
問3も例年どおり難しい問題であったが、直線AOの式など値が確定しているものも多く、上位の高校の受験生であれば、正解すべき問題だ。
大問4:標準
問1の出題は例年どおりaを使って角を表す式を選ぶ問題だが、少し見づらく感じた受験生は多かったことと思われる。この問題でも大問1の問8同様、外角の定理の考え方が必要であり、身に付いていた受験生にとっては易しい。
問2①の証明は昨年初めて「合同」「相似」以外の問題が出題されたが、今年度に関しては合同の証明に戻った。
問2②角の二等分線の定理を使える受験生で、かつ、そこに気が付かないと難しい。今年度の問題中で最高難度だった。
大問5:やや難
問1は図形の把握ができれば簡単な問題である。しかし、等脚台形(名前は知らなくても問題ない)であることが見えなければ、点Nの正確な位置を把握するのが難しく正解までたどり着くことは困難であるため、正答率はそこまで高くならないはずだ。
問2は例年どおり難しく、まず立方体の中にできる四角錐の底面が長方形であることに気が付かないと解答は導けない難問であった。大問4問2②に並んで最高難度の問題である。

国語
出題形式に大きな変更点はない。難易度も昨年度と大差ないものと思われる。
奇問・難問の類はなく、オーソドックスな近年の都立高校入試問題、という印象である。
近年の都立高校入試問題の傾向は、設問は易しく作られるものの、読ませる文章量は多く「スピード勝負」の試験となっている。昨年度は大問3(文学的文章)が長かったのだが、今年度は大問4(論理的文章)と大問5(対話文・現古融合文)の分量が増えた(設問数は一切変わっていない。あくまでも本文の分量)。大問4を苦手とする高校受験生が多いため、今年度の方が得点を伸ばしづらい人が多かったのではないか。
以下、大問別に分析する。
大問1・2(漢字):標準
完全にいつも通り。当然、20点満点が求められる。
中堅校以下の受験生でも1問ミスには抑えたい。今年度の出題であれば、書き取りよりも読み取りで足元をすくわれた受験生が多かったかもしれない。
大問3(文学的文章):易
珍しく導入の説明文がないため、登場人物の関係と場面設定の把握に一瞬戸惑った受験生がいたかもしれない。しかしながら、読み進めれば非常に読みやすい文章であり、かつ設問も迷わされる選択肢がほぼない。大問3だけを見れば、昨年度から易化していると言える。当塾でも全問正解した生徒の方が多く、全問正解でなくても1問ミスまでであった。中堅校以上の受験生は全問正解しておきたい大問と言える。なお、漢字とこの大問が全問正解であれば、この時点で45点獲得である。国語の平均点だけ突出して高くなるのも、近年の都立高校入試の大きな特徴となっている。
大問4(論理的文章):やや難
本文の分量の増加に苦しめられた受験生が多いと思われる。また、文章自体も高校受験生からすれば平易とは言えず、「何を言っているのかわからない」状態に陥った受験生もいたはずだ。設問は、解答の根拠がことごとく傍線部の近くに存在しており、プロの目から見れば非常に簡単であった(もう少し作問に工夫ができたのではないかという気もする)。しかしながら、正解の選択肢に本文で使われた語句からの言い換えがあった設問もあり、受験生が失点する要因は随所にあった。スピードも要求される中で、この大問での失点はある程度仕方がない。ここで全問正解であれば、共通問題校の受験生としては相当力があるという印象だ。作文は「コンピュータ化できない人間の考え方」であり、具体的体験談を適切に書くことができれば、攻略しやすいテーマであった。現在、東京都内のほぼ全ての市町村が国語の教科書として光村図書を採択しているが、中3の教科書(今年度改訂されたばかり)にはAIの評論がしっかり掲載されており、ほぼ全受験生がその文章には触れているはずである。「馴染みのないテーマで書くことが思いつかない」ということは考えられない。
大問5(対話文・現古融合文):標準
この大問でも読む分量は増加した。その影響は若干あったかもしれない。
内容としては、テーマが「西行」で対談者の一人が白洲正子ということで、都立大問5としてはド定番中である。実は3年前に「西行ー白洲正子」の出題があったのだが、過去問題だけでなく模試等で西行や白洲に出会っていた受験生は少なくなかっただろう(多くの受験生はそこまで意識していないと思うが、「西行」なる歌人を知っているだけでも焦らないですむものである)。本文の分量が増加したことも影響し、設問の難易度はやや上昇している。文法問題は、これまで「修飾関係」を問う設問ばかりであったが、今年度は格助詞「の」の用法が出題され、珍しく文法問題らしい文法問題であった(難易度は決して高くない)。時間さえあれば、決して難しくない大問なのだが、最後の大問でもあり、問題より時間と闘うことになった受験生も一定数いただろう。過去問題演習を通して、自分に合った時間配分・解く問題の順番をしっかりと掴んでおくことが肝要だ。学力ももちろん大切だが、それをしっかりと発揮できる作戦を考えなければ受験の成功は覚束ない。上位校の受験生ならば、全問正解か悪くても1問ミスが求められる大問であった。

理科
大問の構成は変わらず、大問1、2がいわゆる小問集合で、大問3以降は地学、生物、化学、物理と続いている。
配点は変わらず1問4点で、各大問の問題数に若干の変更があったが、構成上の大きな変更はなかったに等しい。
今年の入試問題についてまず第一に特筆すべき点は、記述問題及び完答式問題の消滅である。記述問題については近年減少傾向にあったが今年度はついに1問も出題がされなかった。完答式の問題は増加傾向にあり、昨年度の入試問題では11問も完答式の問題があったため、多くの受験生を戸惑わせ、平均点を大きく下げる結果となったが、今年度は化学反応式を書く問題と力の作図を除き、25問中23問が完答式ではない選択問題(21問:4択、1問:6択、1問:3択)であった。
また、各設問も決して難しくなく、時間に余裕を持って試験を終えることのできた受験生が多かったはずだその一方で正答率が8割を超えるような「誰でも解ける」レベルの問題は少なかった。
上・中位層
にとっては高得点が取りやすく、特に上位層にとっては満点を狙える問題内容だ。下位層にとっては、完答式問題の消滅により、カンで正解してしまう問題が増えたはずである。総じて、どの層にとっても、昨年度までより得点しやすい問題であった。

社会
圧倒的な難化であり、都立高校の平均点が公表されるようになったH15年度以降で初めて50点を下回ると予想する。
近年の難化傾向の大きな要因は、単純な4択問題が減少して完答式の設問が増加していることである。この点は今年度の入試にもしっかり踏襲された(単純な4択問題が増加して易化した理科とは対照的)。さらに、内容的には地理の難化が顕著であり、近年の難化傾向に拍車がかかる出題となっている。一方で、論述問題が2問なのは例年どおりであるが、これが2問とも非常に易しく満点の答案を作りやすい。2問ともがここまで易しいことは、これまでなかったように思う(詳細は後述する)。
問題構成は、昨年度がコロナ禍の休校措置に伴い公民の出題範囲が狭まったことで軽微な変更が行われたが、今年度は一昨年度の構成に戻っている。
以下、大問別に分析する。
大問1(小問集合):やや難
地理・歴史・公民から1問ずつ、地理は地形図のルート選択、歴史は世界遺産に登録されている文化財を地図から選ぶという、都立高校入試の定番となっている出題内容である。いずれも、難問ではなく、3問とも正解しておきたいところなのだが、今年は3問全て正解できた人が少数派だったと思う。歴史は「唐招提寺―奈良」が選べない受験生が多かったのではないか。「鑑真・唐招提寺」=「奈良時代」が頭に入っていれば、当然にできるはずなのだが、誤答の選択肢に「京都/滋賀(延暦寺を想定していると思われる)」が含まれており、そちらの選択肢にひっぱられた人がいたはずだ。東京都内の中学校では3年生の修学旅行で京都・奈良を訪れるのが定番だ。しかし、コロナ禍で修学旅行が中止されているケースが大半である。修学旅行で京都や奈良に行けていれば、正解を選べたのかもしれない・・・
問3(公民)も「誰でもできる」水準の問題が出題される年もあると考えると、例年よりは正答率は低めか。
大問2(世界地理):難
3つのどの設問も中位層には厳しくなっている。しかし、上位層には「季節風の影響を受けるエリア」「ASEAN=10か国」などを押さえていてほしいと思う。その辺りの知識を活用できれば3問とも正解することは可能だ。ただ、3問とも完答式になっていることもあり、下位層には絶望的な難問である。上位校受験者の中でも、ここで正解数が1問だけの人が相当いたと思われる。
大問3(日本地理):やや難
例年は比較的解きやすい問1が難しかった。しかし、当塾での正答率は決して低くない(むしろ高い)。当塾では「シルエット問題」として解き方を教えているもので、知識ではなく問題文から都道府県の形(「北東部に湾がある」など)をヒントとして地図を見ながら選択肢を絞り込めば正解にたどり着ける。都道府県の形(シルエット)で解いてしまうというわけだ。海岸線の長さも「シルエット問題」としては、定番のヒントで活用しなければならない。あまりに定番なので、当塾では海岸線の長さ「1位:北海道/2位長崎県」は毎年教えるようにしている。これだけでいっきに正解直前までワープできる。したがって、「『砂嘴』『陸繋島』は中学で学習しない、高校の内容だ。この問題は絶対に解けない難問だ」という主張には、賛成しかねる。受験生の知識が追いついていない問題であっても解ける方法が存在するのが都立高校入試の大きな特徴だ。
問2は、当塾で「算数問題」と呼んでいる問題の典型例である。この問題は「算数問題」としては難易度は高めである。割合の計算が苦手な中学生が多いためである。「絹織物」や「高速道路の開通」等のヒントから北関東工業地域にたどりつけない受験生も一定数存在するであろうことから、この設問も難問と言える。
問3は、論述問題だが、完全に易しい。もし仮に、この設問ができなかった受験生がいたとすれば、過去問題をしっかりやっていなかったことを意味する。そのような受験生の指導者(担当する塾講師)は猛省するべきだろう。3年前の問題で駅前の再開発に関する論述は出題済みで、3年前の問題で「高層の集合住宅(マンション)」だったものが「商業施設」に置き換わっているだけである。
大問4(歴史):標準(例年並み)
「標準」としたが、例年受験生の正答率が低いのがこの歴史の大問である。例年どおりの低い正答率、と捉えていただきたい。並べ替えが2問だったが、特別に難しいわけではない。都立高校入試の標準的問題だ。選択肢を読んで何時代か特定する能力がないとお話にならない。昔から、「時代特定の特訓」は都立高校受験生必須の学習メニューだ。なお、当塾では全問正解の生徒が圧倒的多数であった。問4については、「東西ドイツ統一」を暗記年代リストに掲載しており、全塾生が正解した。
大問5(公民):やや難
公民の大問なのだが、問2は完全に歴史の問題であった。「第四次中東戦争・石油危機」の年代問題である。これもまた、当塾の塾生は全員正解している。これも暗記年代リストに掲載して、覚えてもらうまで確認テストを繰り返した年代の一つであった。もはや近現代の年代暗記は必須と言ってよい。問3の論述問題は、書くべきポイントが明快である。論述問題としては圧倒的に易しい部類であり、空欄は許されない(このレベルであれば、書いてきて「得点なし」の答案はあり得ない)。問1・4は公民の知識を問う「よく見る問題」だ。焦らずに問題を読み取れれば、正解できる。ただし、例年「誰でもできるだろう」という出題が2問程度あるのが大問5である。そのような最低難度の出題はなかった。模試・過去問題のとき程、大問5で得点できなかったという受験生は多かっただろう。
大問6(総合):難
問1は近年定着しつつある世界の歴史の並べ替え問題だ。世界の歴史の並べ替えは、何が出ても高校受験生としては解きづらい問題となる。この出題は、指導要領の改訂に対応しており、今後も継続されることが予想される。「都立高校は世界の歴史はほぼ出ない。日本の歴史をしっかりやればOK」というスタンスは、過去のものである。「世界の歴史も疎かにしない。近現代史は年表を書けるくらいまで丁寧に!」というスタンスが正しい。問2・3は完全に難問。問2については、カナダのケベック州がフランス語、という事実を把握できている受験生は少なくないだろう(当塾塾生は全員把握していた)が、首都オタワを地図上から選ぶには、問題文の精読以外に術がない。問3については、インドネシアの旧宗主国がオランダであることを知っている受験生は少なかっただろう。メキシコ・バングラデシュ・エジプトの旧宗主国は知っているはずで消去法で解けるのだが、正答率は高くないだろう。それにしても、バングラデシュがここ5年で急によく出題されるようになった(今回は外れの選択肢だったが)。東南アジアと南アジアの独立の歴史や宗教などは引き続き要チェックである。